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シンポ・民主主義ってなんだ!inあかいわ(岡山)2/27

イベント先でもらったちらしを見て、「おお、赤磐市がなんか尖ったイベントをしてる。すごいな〜」と思ったら、私の先輩が司会している企画でした。



戦後71年
いま
「民主主義 破壊」
にふるえる。


キャッチコピー、すてきすぎる(笑)

「シンポジウム 民主主義ってなんだ!」
2016年2月27日(土) 13:30〜16:00
赤磐市立赤坂健康管理センター(ホール)(岡山県赤磐市町苅田514


参加費 当日1300円、前売1000円 高校生以下無料

【内容】
基調講演:三上智恵さん(ドキュメント映画「標的の村」監督)の沖縄最新情報
シンポジウム:三上智恵さん、あさのあつこさん(作家)、奥津亘さん(弁護士)
パネリストと会場の質疑応答

主催 ストップ!戦争法総がかりあかいわ実行委員会
問い合わせ:渡辺086−995-2591 有馬086−955-7864

 

【読書感想文】資本主義は、終わるのですか

 政治的には明らかに一定方向へ向かって加速している安倍政権ですが、経済政策についてはアベノミクスがいいのか悪いのか、いまいちよく分からないんですよね。なので、外は寒いし、2冊の本を読んで経済を勉強しました。
 

   □   ■
 

資本主義の終焉と歴史の危機
(水野和夫・集英社新書)




 「資本主義では、富めるものはますます富み、貧乏人はますます貧しくなり、自然に任せていると不均衡が広がっていく」と 学校で勉強したことがあります。でも、経済学的裏付けとともにはっきりと「はい、今が資本主義の末期ですよ」と示してくれる人は、なかなかいないものです。

 だからこの本を読んで「あ、そうか今が資本主義の末期なんだ!」と現実を直視する気になりました。ちなみに、資本主義が終わったら当然のように社会(共産)主義になるわけではありません。そんなイデオロギーの話はここではしていません。
 

 資本主義の末期は「ゼロ成長」という意味なのだそうです。20年間もゼロ成長が続く日本は、もういい加減に「また成長時代がやってくる」という幻想を捨てて、資本主義を取り巻く行き詰った現実を直視しなければいけない、と著者は言っています。
 

 「双子の赤字」「構造改革」「不動産バブル」「ITバブル」「リーマンショック」など小さいころから様々な経済用語が生まれては消えていきましたが、それが大きな資本主義の流れの中でどんな意味があり、どう関連しているのかはさっぱり分かっていませんでした。
 

 この本では、はるか昔の13世紀ごろからの世界経済(特に利子率)を分析して、資本主義という軸に沿って流れを説明してくれているので、いかに資本主義が「いろいろやり尽くして」行き詰っているかがよく分かりました。
 

面白かったのは、次のような点でした。
 

☆搾取の対象は国外から国内へ
「中心」(資本を持つ国)が「周辺」(資本のない国)から金を吸い上げていた旧来型はもう終わった。資本家が国家の枠を超えて各国内で中心(資本家層)となり「周辺」(中流・貧しい層)から金を吸い上げる現代型へとシフトしている。その典型例が、資本家が貧困層へ高額な住宅ローンを貸し付けていたアメリカの「サブプライムローン」であり、日本の労働者の中間層以下を掘り崩す「労働者の非正規化」である
 

☆昔と同じやり方で問題解決しようとするアベノミクスの失敗
 資本主義末期では、公共投資を増やしても資本家がさらに富むだけで、労働者層に儲けを還元させるいう回路は壊れている。なのに、企業が儲かる環境(規制緩和と自由競争)を整えさえすれば国民全体が豊かになるという想定で従来型の経済政策を断行している。そして予想通り、企業の儲けは増えたが労働者の賃金は増えていない

 政府と資本家層は旧来的な考え方を捨てない限り、中間層以下を助けるどころか逆に搾取してしまう、ということが、ちょっとショックではありましたが、半分は「やっぱりな」という感じで理解できました。そして、安倍政権は「すべて分かっていて」あえて資本家優位の政策を推し進めているのではないかな、とも思いました。
 

   □   ■
 

田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」
(渡辺格・講談社)




 さて、搾取される中間層以下の私たちとしては、この時代をどう働けばいいのか。すでに職が不安定な20〜30代の人は本気でこの問題に取り組んでいます。そして先駆けとなる例が渡辺さんの「腐る経済」の考え方のようです。この本は翻訳され、日本だけでなく韓国の若者にも受けているそうで、私は韓国の大学院生から教えてもらいました。
 

 腐らない「お金」が利潤として過剰にたまることで、資本主義の悪い面(市場拡大への欲、コスト削減のための合理化、労働者からの搾取)が暴走してしまう。だから、利潤をできるだけ出さない(労働者に給料として還元する)ことで経営者も労働者も幸せになれる方法はないだろうか、という自らの取り組みを書いています。フリーター→ブラック企業勤務からの起業ストーリーとしても、とても面白い内容です。
 

 この人は千葉→岡山→鳥取と震災移住したパン屋さんですが、父親が経済学者というだけあって、面白い経済入門書になっています。本当に経済ダメ、という人は、この本から読むといいと思います。
 

 この本の副作用として、天然酵母のパンが無性に食べたくなって体重が増えることも覚悟してください(笑)。

   ■   □
 
 この2冊を読んでわかったのは、「資本主義の末期とその後」について、国は明確な答えを用意しているわけではないので、本当に苦しい層が自分たちで頭を切り替え、現状を変えていかなければいけない、ということでした。1冊目が「問い」で、2冊目が「一個人の出した答え」という感じですね。
 

 あと、資本主義が末期な理由は「全世界がほぼ投資・開発し尽くされたから」なんですが、厳密にいえば市場を広げる方法がもう一つあることに気づきました。それは「スクラップ・アンド・ビルド」。壊してしまえば、作る需要が生まれます。戦争をよく仕掛けている国をみると、「壊す」ことも資本主義の末期の搾取方法なんだな、と思いました。


再婚禁止期間が6か月→100日に

再婚禁止期間を定める民法733条1項を違憲とし、再婚禁止期間のうち100日を超える部分は違憲であるとする最高裁判決が出されました。それまでは、再婚禁止期間は6か月でした。

 それに伴い、離婚後100日を経過している女性は、日本人との再婚の婚姻届を出せるようになりました。ちゃんと役場も窓口で受理するようにという法務局の事務連絡が出ています。

事務連絡の写しはこちら。

 外国の方の中には、在留期限の関係で再婚できずに在留資格が切れるということもありました。100日というと3か月強ですから、ぎりぎり在留資格の変更や更新に間に合うケースも増えることでしょう。

ところで、この事務連絡の写しの右上、何か機密性の分類を表すようなメモが書かれていますね。特定秘密保護法の影響なのかな〜と思いました。
 

海外工場社員の日本研修を円滑にする新政策

 海外に工場を立ち上げるという会社の社長さんから「現地の作業を管理できるよう、現地社員を短期で日本に呼んで研修させたい。すぐに受け入れたい」という相談を何度か受けたことがあります。
 

 工場の立ち上げというのはスピードが大切で、準備ができ次第すぐ稼働できるようにするには、速やかに研修を済ませておかなければいけないそうです。
 

 稼働計画は変則的で急きょ決まるので、実務研修させるための在留資格「技能実習」の手続き(審査と準備で約3か月かそれ以上)では間に合わない、というのが、社長の悩みでした。
 

 一方で日本政府としては、工場がどんどん海外に移転し国内が空洞化するのはあまりよくないし、規制を緩めると海外の現場労働者が増えて日本人の職が減ったり、賃金水準が下がる恐れもある、と慎重な様子。
 

 そこで、日本の産業空洞化を起こさない企業に限定して、海外の工場従業員をスムーズに日本へ受け入れて研修させ、現地工場へ戻す事業を新しく始めることにしたようです。


新しい事業の名前は、「製造業外国従業員受け入れ事業」です。現在パブリックコメント受付中(1月末まで)です。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=595115089&Mode=0


ガイドラインの内容を読むと、ブレーキとアクセルを両方踏んでいるような、とても微妙な文章表現です。ざっとまとめると、次のような感じです。


 「日本国内拠点の機能をまるごと海外に移転する活動は対象外。国内拠点の機能は保持したまま、海外で新規に興(おこ)る事業に参入してパイを広げる活動を支援する。その広がった海外のパイを日本企業が取り込むために現地工場を設立し、現地従業員のうち指導・管理に就く人材を短期間日本で実務研修させるときに限り、規制を緩和し許可の手続きを円滑にしよう」


 ところで、「海外の新しいパイ(事業)」の定義は結構厳しく、「現地生産が条件で、地産地消型の産業で、日本からの輸入実績のない商品であること」とあります。


 さらに、こうした事業の趣旨に合致したイメージの実例が挙げられています。


「X国で商品Aの需要が高まっており取引を検討しているが、受注条件として現地生産を要請されているため、生産工場を現地に新設する予定である。X国においては、従業員につき現地採用等の要請もあることから、ライン管理を行う一定以上の上位技能者としての役割を現地従業員に担わせる予定である。また、当該生産工場の生産に係る従業員規模は、1000人程度を想定しており、当社の他国工場を参考にすれば当該技能者1人あたりの部下は50人程度のため、現に他国工場で勤務している上位技能者20人を候補者として技術移転を実施するケース」(「製造業外国従業員受け入れ事業に関するガイドライン」より)


かなり大規模な工場を想定していますね。ただ、この事業を使えば、現在は他社に勤務している人も研修で呼べるのかな、と思えます。かなり緩いですね。


 この事業の適用を受けようとしたら、まず経産省に、海外従業員の受け入れ計画を申請して認定を受けます。認定を受けたら、個別の従業員について入国管理局へ在留資格「特定活動」を認定してもらう手続きをします。(おそらく審査はすごく早く行われると思います)。認定が出たら海外で査証を取って入国。「特定活動」(6か月)を付与され、1回限り更新できて最大1年間滞在できる、という流れです。


 どちらにしても、地方都市の中小企業ではあまり恩恵が受けられない、大企業向けの政策になっていて、私は少しがっかりしています。


「はすみとしこの世界」が見える

ふとアマゾンを見ていたら、書籍「そうだ難民しよう!はすみとしこの世界」のレビューがすごい数にのぼっていたので、レビューを読んでみました。レビューでは、こんな感じで評価されていました。

星5つ 231
星4つ 20
星3つ 2
星2つ 3
星1つ 17

星5つの評価では、日本の現実を皮肉を効かせて書いているとか、これは表現の自由の範疇だから出版停止に抗議したいとか、絵も質が高くてよいなどの意見が多くあって、意外に冷静な人も多い感じでした。

星1つは、題材にされた人たちの人権擁護の立場から、このような表現を許すべきでないという批判が多く、理論的に反論を展開している人もいました。

私は、この本も表現の自由の範疇だろうと思っています。そのうえで、他人に対する差別的な見方を大げさにしてみせ、大衆受けしそうな面白おかしい一面だけを切り取った、モラルの低い作品だと思っています。いじめ、という感覚がぴったりくるかな、と思います。

いじめは本人にその自覚がないほど、残虐になれるものです。この本を称賛している人の多くは、自分がいじめに加担しているとは思っていないだろうな、と思いました。きっとその人は、外国人でもなく、帰化した日本人でもなく、難民でもなく、現状を憂える大学生でもないのでしょう。だからこそ安心して「事実を言って何が悪い」と開き直って、何の痛みも感じない。

   □   ■

星5つの評価をずっと読んでいると、結構落ち着いた調子で書かれているなという印象を受けます。でも、いくつもいくつも評価を読み進んでいったときに、私の中でふと「マウンティング」という言葉が思い浮かびました。

ああ、この人たちは、この国の中でマウンティングしているんだ。

弱い人たちの上に馬乗りになって意気揚々と笑うような、そういう体験をしなければ自分の安心や幸せを確認できない。自分より立場が弱ければ何でもいい。自分以外の誰かであれば、何でもいい。そんな「自分を守るために他人を切る」感じが、努めて穏やかそうに見える文章の中から透けて見えた気がしました。

   □   ■

はすみとしこさんの作品は、検索すればfacebookで見られます。私は彼女の画力はあるなと思っています。一方で、差別の自覚がないタイプだろうと思います。自分が注目されるかどうかしか眼中になくて、弱い立場の人を自分の注目を集める「道具」として使って、何の苦しみも感じない。仕方のない人だなと思います。画力を使ってまともに活動しても、十分に一定の評価は得られただろうに。まさに自分のエゴのために、悪魔に魂を売った人だなと思います。

はすみさんの絵の中心にいるのがほとんど女性で、しかも美しく描かれているのは、注目を浴びたい自分自身が投影されているからだと思うんですが、どうでしょうね。これからの彼女の描く絵を見てみましょう。そろそろダークなイメージを覆すために、きれいなスローガンの絵も描き始めると思いますよ。

ヘイトスピーチ問題講演会in岡山(1・27)


法律の専門家の方の講演です。面白そうですね〜!行けたら行きたいです。

講演「ヘイトスピーチに見る日本の人権問題」
=先進国における差別規制=


PDFはこちら

日時:2016年1月27日(水)18:30開演

場所:岡山国際交流センター2階国際会議場(岡山市北区奉還町2丁目)
http://www.opief.or.jp/oicenter/access.html

入場無料

講師:前田朗(東京造形大学教授(刑事人権論等)、日本民主法律家協会理事、
       在日朝鮮人・人権セミナー事務局長)
   著書「民衆法廷入門」「市民の平和力を鍛える」
     「ヘイトクライムー憎悪犯罪が日本を壊すー」
     「なぜ、いまヘイトスピーチなのか」
     「ヘイトスピーチ法研究序説」等

主催:日本と南北朝鮮との友好を進める会
   電話086−214-2822(自治労岡山県本部内)

 

あけましておめでとうございます 2016

あけましておめでとうございます。

今年は4日から申請があるため、書類を準備する関係で早めに仕事を始めました。

まずはお茶を飲もうとお茶のパック(伊藤園)を手に取ったら、いきなり秀逸な俳句が!

なめくじは
走っているの
かも知れず   
      大阪府 近藤 和子 77歳  


そうだよなー。走っているのかもしれないよなー。私が気づいていないだけで。

ほかの人(となめくじ)の気持ちをおもんばかる余裕が、この人にはあるんだなあ。

日本の人口は減り、一方で留学生や外国人労働者や観光客が増え、難民も増え、原発避難者も増え、町中に新しい他人が増えている。だからこそ、意識して他人の気持ちを思いやる余裕を持つことが、必要だなと思います。

自分のことしか考えない生活を、もっともっと直していきたい。

とはいえ、走るなめくじのように、遅々として進まない仕事をしてる現状も直していきたい。

ふう〜、とりあえずお茶でも飲んで、仕事します(笑)。今年もよろしくお願いいたします。
 

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