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不許可に納得いきません。どこに訴えたらいいですか

 

「行政不服審査制度をご利用ください」(政府広報サイト)

http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201605/1.html

 

裁判だと時間や手間がかかるから、もっと簡単に市民が不服を訴えて、行政の不公正さや不正確さを正せるようにという目的で、行政不服審査制度ができています。

 

ただ、私の主要業務である外国人の出入国と帰化に関する手続きは、行政不服審査制度の対象外となっており、不服がある人はいきなり裁判所へ行政訴訟を起こさなければいけません。つまり、在留資格の審査や帰化審査に関する不服を訴えるには弁護士に頼んだりして裁判することになります。収入の少ない人は、無料相談や弁護士費用の立て替えサービスのある「法テラス」に相談してみてください。

 

法テラス
http://www.houterasu.or.jp/madoguchi_info/index.html

 

   □   ■

 

ところで、私はこのたび、「特定」行政書士という資格を取得しました。

 

行政書士というのは、役所へ出す許認可申請などの書類を作成・申請代理できる資格職業です。

 

それに加えて、自分(行政書士)が受任した申請業務の結果に対して、行政組織に不服審査を申し立てをするときの代理や書類作成もできるようになりました。このように、不服審査の申し立て手続きもできる行政書士のことを「特定行政書士」と呼びます。

 

行政書士(全国で約4万人)のうち、一定の研修を修了して試験に合格した人が特定行政書士となれる仕組みで、現在は約3千人(全行政書士の7.5%程度)が特定行政書士となっています。

 

特定行政書士受験のための勉強をする中で、「不服審査制度は市民が権利を主張できるすばらしい制度なのに、その割には利用されていない」という現状がよくわかりました。

 

窓口に怒鳴り込む、というのも不服の表明の一つの方法ですが(笑)、それより「不服審査を申し立てしますよ」と冷静に言い渡す方が、職員にとっては動揺が大きいし、行政組織の健全化に役立つ、ということも分かってきました(笑)。

 

私がよく使っているのは、行政相談ですけどね。これも結構、効果があります。

 

インターネットによる行政相談(総務省)

http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/hyouka/soudan.html

 

 

蛇足ですが、政府や行政の強引な法解釈や立法(安保法や、憲法9条の解釈に関する閣議決定など)を見ていても、こういうことが横行するのは、個々の市民が少々声をあげても大したことない、という態度で「なめられた」結果なのでは、とも思います。

 

 私たちが社会の主役であるならば、声をあげ続けるというのも、私たちの仕事のひとつだと思うのです。そのためにわざわざつくっているシステムが、不服審査制度です。この制度を通して、民主主義に血を通わせたいものです(と、志は大きい)。

 

   ■   □

 

 

出入国・帰化手続きの大半は行政不服審査の対象外なので、私が仕事として不服審査を申し立てる機会はあまりないだろうと思います(難民申請に関する不服申し立てはできますが)。それでも、この制度を周知して利用しやすくするよう、広めていくことができればと思っています。

 

外国人に関する手続きも不服審査の対象となるように国会に働きかける、という手はあるかもしれませんけどね〜。そうしたら私も忙しくなるな〜(笑)。