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【日本人の国際結婚】二重国籍を認めない国への出生届

【この件について、在ロシア日本大使館のサイトで注意が出ていました】(2016.6.28現在)

(注)日本国内で出生した日本人とロシア人父母間の子は,日本の国籍法に基づき日本国籍を自動的に取得(1985年より以前は,父が日本人の場合のみ日本国籍を取得)しますが,ロシア国籍は自動的には取得しておらず,別途,在日本ロシア大使館または総領事館に赴き法定代理人等の申請により取得することになります。仮に当該人(未成年の場合は法定代理人)がこの手続によりロシア国籍を取得した場合は,国籍法第11条第1項「自己の志望による外国籍の取得」に該当し,その取得状況によっては日本国籍が喪失している場合があります。つきましては,日本で出生し,かつ,ロシア国籍を有している方からの旅券申請は,当館において日本国籍の有無を確認させていただくことになりますので,当該人のロシア旅券(父または母の旅券に併記されている場合もあります),ロシア国籍取得証明書,在日本ロシア大使館または総領事館での国籍取得申請書写し等の書類を可能な限り持参願います。

http://www.ru.emb-japan.go.jp/japan/JVISANDTOURIZM/passport.html

 

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男児2人の日本国籍は認めず
母の出身国に届け出で喪失

(共同通信)2016/6/24 19:55


日本人の父とロシア人の母の間に生まれ、日本の自治体に出生届が提出された後、ロシア大使館にも国籍取得の手続きが取られた男児2人が、日本国籍を持っているかどうかが争われた訴訟の判決で、東京地裁は24日、日本国籍を認めず、両親側の請求を棄却した。

 

日本の国籍法は「志望により外国籍を取得したときは日本国籍を失う」と規定しており、志望の有無が争点だった。

 

両親側は「生まれながらの二重国籍だと思っており、新たにロシア国籍を取得する意図はなかった」と主張したが、谷口豊裁判長は「状況からロシア国籍を取得する手続きだと両親が認識していたとみるのが相当」と判断した。

 

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日本人と外国人の夫婦から生まれた子は、日本への出生届のとき「日本国籍の留保届」をすることで、日本国籍を持ちながら22歳までは二重国籍(つまり父の国籍と母の国籍を同時に持つこと)が許されます。でも、もう一方の親の国が二重国籍を許していない場合は、どうなるのでしょうか。

 

もし二重国籍を認めない国(ここではロシア)と、日本と、両方に出生届を出したら、その子の国籍はどうなるのかというのが、この裁判の問題だったようです。

 

結論は、先に日本の役所へ出生届を出して(日本国籍に入る)、次に在日ロシア公館へ出生届を出した(ロシア国籍に入る)ので、「日本国籍者が、自分の意志で他国の国籍を選んだ場合」にあたり、日本国籍を喪失する、という結論になりました。

 

親は、二重国籍が許されると思って、日本の役所と駐日ロシア公館の順に出生届を出したと主張しています。詳細が分からないので何とも言えないのですが、親が行ったこととしては

 

1 日本の役所に出生届を出すとき「日本国籍を留保する」旨の一文を書かなかった。(つまり国籍留保届をしなかった)

2 ロシアでは二重国籍が許されていない、つまりロシア国籍者として出生届を出せば、日本の国籍を取得できないのに、ロシアの公館に出生届を出した。

 

 の2つの可能性が考えられます。少なくとも2の事実はありました。1については、記事は言及していません。

 

 親は「二重国籍が取れると思っていた」と言っているので、1の手続きはしたのでしょう。市役所も、ロシアの法律までは知らなかったので、すんなり受理したと思います。

 

 でも2については、裁判所は「親は2の状態になることを知っていたのに、あえてロシア側に出生届を出した」と認定しています。

 

 親の国籍がどちらも二重国籍を認めている国であれば、この親のやり方で間違いなかったんですけど…。

 

 子供の将来を決める問題なので、気を付けないといけないですね。