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選挙という陣痛、岡山という産土(うぶすな)

 たまたま仕事帰りに野党統一候補・原田ケンスケさん(33歳)の演説会場を通りかかったので、拝見しました。

 

 原田さんは連日の選挙活動で、のどを痛めているようでした。そして全国応援で駆け付けた立憲民主の枝野幸男代表は(腰が痛いのか)しきりに腰に手を当てながら、まさに両者とも満身創痍(まんしんそうい)の演説を繰り広げており、周囲にはかなりの支援者や一般人が、人だかりを作っていました。

 

 私も満身創痍の仕事帰りだったので、最前列まで行って、枝野代表の真ん前で(!)体操座りして(!)聞きました。47歳自営業は強いです(笑)。

 

   □   ■

 

 

 政治家の演説は不思議な力があって、心に響く演説というのはすごいエネルギーを発しているように思います。この日、原田さんの演説は、以前聞いた時にはない、火炎放射のようなエネルギーが口から放射されているような、そんな勢いがありました。

 

 原田さんの、そして立憲民主党の中には「時代の変化に対応して政治を根本から立て直さなければいけない。惰性(だせい)で進んでいたら多くの人が取り残され犠牲になる」という思いがあります。今回は参議院議員選挙なので任期は6年。長期的な視野で未来型の政策に変えていくには、原田さんは参議院で当選するべきなのだと、応援弁士の方が話していました。

 

   □   ■

 

 一般人の中には、自分のたった1票の力を信じることができず絶望している人も多いと思います。でも、候補者だってたった1人しかいないということが、のどを枯らしてしまった原田さんを見ると分かります。

 

 1人で1票どころか40万〜50万票(岡山選挙区)を集めなければいけない、それがどんなに絶望的なスタートであったかは、想像を絶するものがあります。それでも、時間をかけて共感してもらえる人とつながり、だんだんと形が見えてきている。そんな段階であるような気がします。

 

 1人では政治家になれない。候補者が、壇上で声を限りに訴えている。それは選挙という子産みの陣痛の中で、生まれたいと叫ぶ子供の声のようにも思えました。

 

 では、「母」は誰なんだろう。選挙スタッフの人?政党の人?ここで聞いている聴衆?

 

 きっと有権者が「母」にならなければ、この子は生まれないんだろうと思います。じゃあ1票を持つ人は、「母親の細胞ひとつ分」かな〜とか、いろいろ考えながら聞いていました。

 

 母体が大きく健康なら、子は安心して生まれてくることができる。岡山という産土(うぶすな)から、この子は産まれるのだろうか。生み出すことができるのだろうか。そんなことを思いながら、体操座りで聞いていました。