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華氏119〜希望を捨てて動くこと〜

 

マイケル・ムーア監督の最新作「華氏119」を見てきました。もー、泣きすぎて疲れました(笑)。

 

面白い、というのは人を動かす大きな力だと思います。人は時代が退屈になってくると、悪いことですら面白ければ受け入れてしまう。善悪よりも面白さが尊ばれる平和な社会が生み出したもの、それがトランプ氏なのだなあ、と思います。

 

私は一時期アメリカに住んでいたので、アメリカで起こっていることが2〜10年後に日本で起こることは確信しています。そして、この映画は今の日本、そして将来の日本がどのような社会になるかも見せてくれます。

 

悪の暴走する兆しを止められなかったのは、「善良な」市民が「憲法が守ってくれる」「良識が守ってくれる」と希望を持ちながら、それに頼って結局何もしなかったからだ、というメッセージを監督は伝えています。

 

面白かったのは、ある識者が「アメリカは200年間の民主主義の歴史があるというのは間違い。1970年代になってやっと黒人と女性に参政権が与えられたにすぎない。私たちはまだ民主主義という理想に向かう途上にいるのだ」と話していたところ。すべての国は発展途上国なのだな〜。

 

こうして考えると日本の戦後史も、大半はアメリカの社会(民主化という方向は良かったけど)をなぞってきた、ある意味自分で考えることを放棄した「退屈な社会」だったのでは、とも思えたり。

 

「アメリカを守るというが、何を守るというのか。私たちが守ろうとしているアメリカは、今まで見たことのない姿になっている」(監督)。

 

「行動するなら、まだ間に合う」と言った監督の言葉は、アメリカの民主主義の底力なのか。その底力で踏ん張る人々の映像がたくさん流れてきて、私は涙が止まらなかったのでした。

 

 

 

 

 

 


岡山朝鮮学校公開授業2018

今年も、日本人らでつくる「日本と南北朝鮮との友好を進める会」主催による岡山朝鮮学校の公開授業が行われました。さらっと写真でご紹介。

 

私の好きな、習字(見るのが好き)。今年もいっぱいありました。

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シュールな日本文。こういうの、意味も深く考えず書いてしまうシュールな科目が、習字。

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ハングル文字にも当然、美しい形というのがあるそうで、そういうのを知るともっと面白いのかもしれないな。

 

授業中の子供たち。一生懸命。理科かな?

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子供、ちっちゃいな!1年生。少し日本語を交えてハングルで話しかける先生。私もここで勉強したらハングルできるようになるかな。

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あ、ベルマーク。

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廊下の掲示。先生の字は美しいですね。

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廊下の掲示。「スゴく回すのが速い漁師」って何やねん!

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中3の教室の「成長記録」。中3にはどう成長するかな?の「?」

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日の当たる廊下はいつも懐かしい感じ。

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朝鮮学校に対する高校無償化助成金を出さない差別的措置について、日本政府は国連人権委員会から是正勧告を受けています。そのときの国連委員会に行ってきたという英語の先生による報告がありました。朝鮮学校の立場を訴えるロビー活動を行い、一人ひとりの委員に実情を説明したそうです。戦う言論ここにあり、という感じで、ちょっと鳥肌が立ちました。民主主義や平和主義とは安穏とした仲良し世界ではなく、言論という土俵で戦うことで権利に光を当てる、激しく動的な世界なのだ、と思い知らされるような。

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 私は過去に友好親善訪問団に入れてもらって朝鮮共和国へ行ったことがあります。日本の在日朝鮮系の人たちもそうですが、根がすごい真面目で、かなり聡明な人も多い。当然なんですけどね。だからこそ、対話の局面に来ている朝鮮半島の情勢の中でも、破綻せずに交渉を続けていられるし、他国(ロシア、米国、中国など)も対話の方向に動こうとしているのだと思います。聡明な人が、これからもたくさん育ってほしいです。そして、それを支えられる日本社会でありたいです。


つれづれ書評「彼女は頭が悪いから」

 

 SNS上であまりにもみんなが「衝撃すぎて苦しい」「救いがなくてしんどい」というので、気になって読んでしまい、やっぱりしんどかったので、書いて楽になろうと思って書きました(笑)。

 

 小説の元になっているのは、2016年に起こった東大生5人による大学生(女性)への強制わいせつ事件です。本当の事件と裁判の推移については、このページで見ることができます。https://abhp.net/news/NEWS_997100.html

 

 5人中3人が起訴され、3人とも有罪判決を受けました。事件は、「東京都の容疑者の 1人の自宅マンション室内で、約 1時間にわたり、女子大学生の服を無理やり脱がせて全裸にし、胸など体を触ったり、キスするなどした」というものでした。

 

 小説はフィクションですが、設定と話の流れは実際の事件とほぼ同じです。加害者と被害者の中学時代からの生い立ちを丹念に書き加え、加害者がどのようにして「彼女」への共感を欠く状況になっていったか、被害者がなぜ「彼」から逃げられなかったのか、という背景が分かるようになっています。

 

 読んだ後に私自身がショックだったのは、性加害について「どの程度の物理的加害だったか」でものごとを量るくせが自分にもついていた、と気づかされたことでした。手を触れなくても、強姦しなくても、人を精神的に殺すことができる、という事実への鈍感さ。相手が精神的に死ぬことへの鈍感さ。

 

 物理的な殺し合いができるようになる前には、精神的な殺し合いがすでに始まっているのでしょう。見えないところで殺されている人たち、そして殺している人たち。その自覚もないままに。

 

 裁判は有罪でしたが、小説の中では被告もその親も「ただの悪ふざけでなぜ有罪なのか」と思い、ネット上も「女が軽率すぎた」と非難する描写が出てきます。実はここが一番怖い、と思いました。

 

 自分たちの感覚が正しくて法律がおかしい、という声が大きくなるとき、法律の力は弱くなります。法律は法律の価値観を信じる人たちによって力を与えられるからです。

 

 姫野カオルコさんの小説は初めて読みました。最初の4分の3は少し姫野さんの「思い入れ」の強い描写説明がしんどかったのですが、最後の4分の1で、しっかりまとまっていました。「魂の殺人」は、その重さをきちんと感じて公正に裁かれるべきである。そんな法の価値観を姫野さんは支えたかったのでないか、と思います。そして鈍感になった私たちに、魂の重さを手に取って感じられるようにしてくれたのだと思います。

 

 本の表紙の絵「木こりの娘」は、ジョン・エヴァレット・ミレイの作品です。女性や身分の低い人たちが長年かけて勝ち取った人権とは何だったのか、いろいろ考えさせられる意味深な絵です。

https://www.musey.net/15450


個人情報書類を処分しました

 

今年も、個人情報書類の処分をしました。リバースプラザさんにお世話になりました。リバースプラザさんにはいつも丁寧に対応していただいて感謝です。


福田事務次官のセクハラと沈黙させられる記者

夜回り取材中にセクハラを受けていた記者の告発が週刊新潮に出てから、該当するマスコミは沈黙を続けています。

 

当事者は当然、だれか分かっていると思います。事務次官に直接呼び出されるのは番記者くらいだろうし、そんな人は記者クラブ名簿に当然名前が挙がっているだろうし、当然財務省も名簿を持っているし。

 

財務省は、弁護士を立てて調べると強気に出ています。あの強気の理由を憶測すると、記者の所属新聞社が政権に近い立場にあって、官邸は裏で新聞社幹部と話して「あの一件は社の意向と関係ない個人の行動だから、関知しない」などと言われて、個人攻撃で記者個人をつぶすことにしたのではないか、と思うのです。

 

女性が夜回り取材でセクハラを受ける、というのは、相手のプライベート時間に食い込んで情報を引き出そうとした「通常業務」の結果だけれど、こういう問題が起きた時には「勤務時間外の単独行為」とみなされるのかな。リークした記者は、きっと先輩から「業務」として夜回りを任されていたのだろうに。該当する社が名乗らないのは、自分たちも夜回りセクハラの事実を隠したいと思っているからではないでしょうか。

 

組織の取材というのはチーム作業で、事件など何もない日の夜回りは駆け出しの記者が当たることが多い。本当は新人が一人で夜回りして事務次官から特ダネが取れるわけないけれど、それは日常の確認を兼ねた「顔つなぎ」であったり、「雑談の相手」として差し出される意味合いがあります。その「雑談の相手」が時に「酒の相手」となり、相手が性的な色合いを帯びた目で記者を見始めたら、それはもう「記者」には見えないのだろうと思います。

 

そんな状態になったとき、女性記者はどうするかというと、一人で逃げ、耐えるしかない。嫉妬深い男性記者は、女性に夜回りをさせながら「あいつは体でネタを取る」と陰口をたたいたりします。今回の記者の会社は、「夜回りのセクハラはやむなし」という男社会の論理が支配している会社だったのかもしれません。そして今、沈黙している社内で、記者の彼女はどんな状態に置かれているか想像すると、本当に胸がふさぐような思いがするのです。

 

夜回りが嫌いだった記者時代を思い出して、なんだか落ち着かない日々が続いています。セクハラを告発した女性記者が孤立させられる姿は、私から見ると絶望で背筋が凍るような光景です。


韓国系、朝鮮系、それぞれの新年会 

今年は珍しく韓国民団と朝鮮総連のそれぞれの新年会に出席できる機会があったので、参加してきました。おいしい料理もいただきましたけど、何よりもがっつりと「平和的に紛争を解決するにはどうすればいいか」という命題を勉強させていただきました。

 

  □  ■  □

 

最初は韓国民団の新年会。平昌オリンピックが迫っていることや、朝鮮共和国との緊張緩和への期待が高まっていたこともあり、人々の気持ちは上向きな感じで、華やかな宴でした。

 

ただ、神戸の韓国総領事のお話は少しトーンが違いました。緊張している日韓の問題について、日本語で丁寧にお話してくださいました。

 

総領事は、「文大統領が慰安婦問題合意に関する公約を撤回した」という発表がまるで合意を撤回したかのように誤解されている、と非常に気にしていました。

 

文大統領は選挙時に、慰安婦合意について(見直しのため)日本と再交渉すると公約していました。でも結果的には、二国間合意を維持して見直しの交渉はしない、と決めたのです。それが「公約の撤回」の意味なのだと話していました。

 

つまり、合意に関する韓国市民の不満はあくまで韓国内で対処し、日本との約束を尊重した、ということです。国際的な合意の意味を重んじた決断をしたのだと思います。

 

 朝鮮半島をめぐる緊張状態への対処については、「日韓がともに空高く羽ばたき、遠くを見通す気持ちでこの問題に取り組むことを望んでいます」と述べられました。

 

世界全体で取り組むべき問題として朝鮮半島問題をとらえ、各国が自分の役割を自覚して冷静に対処すれば、解決への希望が見いだせるのではないか、という提案なのだと思います。

 

□  ■  □

 

朝鮮総連の新年会は、第一部が講演会、第二部が懇親会でした。

 

講演は、元外務省職員で、ソ連、中国公館への在任歴がある浅井基文氏が朝鮮半島問題とその展望についてお話してくださいました。

 

アメリカは、敵対する国(イラク、朝鮮など)を「脅威」(攻撃してくる危険がある)だとして攻撃したり、攻撃するぞと脅したりしている。だが「脅威」とされた国々の側から見れば、アメリカが攻撃してくるから防御のために武装している側面が強い。朝鮮共和国政府も繰り返しそう発言している。アメリカが威嚇をやめて安全を保障することで、朝鮮共和国側の武装解除が現実味を帯びる、と浅井先生は説明されました。

 

講演のお話によると、1950年ごろの南北朝鮮が激しく対立していた時代は、韓国の背後にアメリカ、朝鮮共和国の背後にソ連と中国がいた。だけどロシア(ソ連)は、1990年代の国内体制崩壊、再編成の時代に国際問題から手を引いた。中国も経済開放路線に転換してから国際対立を避けるようになり、結果として朝鮮共和国が孤立化した。そしてアメリカの圧力が肥大化し、パワーバランスが大きく崩れたそうです。アメリカを抑制する国がいなくなってしまった。

 

紛争回避の動きとして浅井先生が注目しているのは、朝鮮共和国が国連組織と意思疎通を始めたという部分だそうです。国連が朝鮮共和国の協力を得て本格的に平和的解決に取り組み始めたら、アメリカも勝手に攻撃はできなくなる。これがアメリカに対する抑止力になる可能性は大きい、というのです。

 

文大統領の政治的対応にも注目しているそうです。韓国はアメリカに対して力を持つようになっているので、韓国がNOと言えば、アメリカは勝手には朝鮮共和国を攻撃できない。これも抑止力になっているということです。

 

よく考えると国連の役職員にも韓国の人がいましたね。韓国の中では、国際的視野で問題解決を図るための努力が地道に行われているのかもしれません。文大統領も親が脱北者だったということで、北への思い入れ(配慮)は深いのではないかと思います。

 

国際紛争の解決は一国が圧力で制するのではなく、国同士のパワーバランスを回復させる方が人的被害を最小限にできるのではないかな、と私は思っています。講演のあとで浅井先生に尋ねてみました。

 

「今はロシアも国力を取り戻して、中国も安定してきたので、この二国がアメリカとのパワーバランスを取ることで問題解決に結びつく可能性はありますか」

 

「確かにロシアも中国も国際問題の解決に興味を持って取り組み始めたので、パワーバランスはそのようになるかもしれません。でもアメリカは北朝鮮問題があるから日韓に米軍を置けているという事情があるので、解決はやはり簡単ではないでしょう」

 

というお答えでした。

 

 □   ■   □

 

市民としては問題をどう見ていくべきなのか、ですが、浅井先生はよい言葉をおっしゃっていました。

 

「他者(相手側)になりきって、なぜ相手がそのような心情になるのか分かるまでなりきることで、相手を理解できて現実的な解決が見えるようになる」

 

相手がどんな歴史、文化、問題背景で今のような敵対的な心情や態度を抱くようになったか、を相手になりきって知ること。これを「他者感覚」と呼んでいました。

 

「他者感覚が真の平和の土台です」(浅井基文)

http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2007/197.html

 

この感覚を浅井先生は外交の現場で身につけたといいます。

 

たまたま第二部の懇親会でトークした在日サッカー選手(日、韓でプレーし、北朝鮮代表にもなった)のアン・ヨンハさん(倉敷出身)も「日、韓に住み、共和国の人たちとプレーする中で、多くの立場を理解できるようになった。在日コリアンというのは多くの当事国市民の立場を理解できるという点で、自分たちにこそできることがあるはず」と話していました。

 

これを聞いて私のテーブル周辺では「これは、浅井先生の【他者感覚】ですねえ〜」と静かに盛り上がっていたのでした(笑)。

 

アン・ヨンハ

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E8%8B%B1%E5%AD%A6

 

 


岡山朝鮮学校の公開授業に行きました

先日、岡山朝鮮初中級学校(倉敷市)の公開授業に行ってきました。

 

この公開授業は、日本人でつくる「南北朝鮮との友好を進める会」などの呼びかけで行うようになって、2回目です。朝鮮学校を支援する日本人のグループは、日本人の教育関係者や教職員組合などを中心に各地でできているそうです。

 

朝鮮学校の教育をもっと日本民族の人にも理解してもらい、日本人と協力して朝鮮民族の子供たちの健全なアイデンティティを育てられるような社会になってほしい、というのが主催者の願いです。

 

山陽放送、OHK、玉島ケーブルテレビは取材に来ていました。

 

   △  △  △

 

公開授業を事前にお知らせできなかったので、写真で少し紹介したいと思います。

 

学校は幼稚班(幼稚園にあたる)、初級部(小学校にあたる)、中級部(中学校にあたる)があります。

 

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これは初級部のクラス。女子は髪をきれいに編んでもらい、きれいな髪留めとかでおしゃれしてきていました。やっぱ公開授業だしね(笑)!先生は勉強の内容と並行して、ハングルの言葉が生徒の頭に入るよう、大きな身振り手振りで言葉の意味を表現しながら教えていきます。

 

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教科書は日本語以外はハングル表記。授業も朝鮮語。私も勉強したい(幼稚班の先生の言葉もさっぱり分からない)。中級部の子でハングル検定3級〜準2級程度の能力を習得しています。

 

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中級部。英語の授業なので、私も少しわかります(笑)。私は仕事で20年前にも朝鮮学校の授業を見せてもらうことがありましたが、先生と生徒との関係は、少人数であることもあってリラックスした感じです。笑い声もよく起きます。この雰囲気だけは、見に来ないと分からないかもしれません。

 

私が最初に朝鮮学校の授業を見て意外だったのが、このリラックスした感じでした。もっと生真面目に厳しい規律の中で授業をしているのかと思ったのです。

 

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課題学習も面白かったです。これはシナリオを書いてCMを作るという勉強。

 

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どの学校に行っても、習字を見るのは好きです。私自身は苦手でしたけど。公開授業を意識しているのか、日本語で行った課題の展示も多かったです。

 

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教科書も展示されています。ハングルなので読めないけれど、資料では各教科書での学習の狙い、学習内容が簡単に説明されていました。内容の写真や絵を見ても、現代風な感じでした(古風な劇画タッチのイラストとか想像してたけど、なかったです(笑))。

 

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学校教育の成果が分かりやすくみられるのが、この各種大会や検定の結果の一覧表です。日本の学校でも検定で学力を客観評価するのが流行っているようですが、同じ基準で子供たちの学力が分かるのはいいですね。どこかの塾みたいに「全員合格!」みたいな完璧主義的な部分がないところも、リアルでよいです。

 

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この日は公開授業のあと、朝鮮高級学校での高校無償化除外の違法性を問う裁判について、大阪から担当弁護士を呼んだ講演もありました。

 

この裁判は、大阪勝訴、広島敗訴、東京敗訴となっています。

 

朝鮮高級学校の高校無償化除外は、まず政府(安倍政権)が朝鮮学校を無償化の対象から排除するために法律のある条文を削除して、行われました。

 

これだけではなく、安倍政権時代に出された通達により、地方自治体がこれまで出していた朝鮮学校への補助金が次々に中止されるという事態も起こっています。岡山では朝鮮学校と日本人の支援団体が倉敷市等と話し合いをして、何とか中止をまぬがれています。

 

多くの人に民族教育の大切さを理解してほしい、と思う背後には、現実にこうして日々学ぶ権利や環境を脅かされている朝鮮民族の人々の存在があるのだということが、よく分かりました。

 

次回はちゃんと事前にイベントをお知らせできるようにしたいです。


おかやまいっぽん日記(7)

おかやまいっぽん日記の最終回を飾るのは、選挙ボランティアの王道のひとつ、「電話かけ」です。

 

選挙終盤ともなると、疲れで脳みそがほとんど回っていないのですが、ぜひ一度行ってみたかった「みどり岡山」の事務所へ行きました。

(事務所イメージ図)

 

「みどり岡山」は特定の政党に属さず、市民の支持を集めて当選した岡山市議会議員(鬼木のぞみさん)と県議会議員(大塚愛さん)の2名の方の事務所です。今回は野党統一候補・高井たかしさんを全面支援して、自分たちの事務所の名簿を使って電話かけをしていました。

 

「すみません、選挙のお手伝いに来たんですが、何かすることありますか?」


「はーい、あります!」
と電話のあるデスクへ。

 

「この紙に書いてあるように、お願いしてくださいね〜」と5行ほどのせりふのサンプルを渡され、スタッフさんが見本を見せてくれました。

 

「こんにちは〜。市議の○○の事務所です〜。衆議院選挙のお願いのお電話です〜。立憲民主党の高井たかしをお願いいたします〜。あ、ありがとうございます〜。いやいやホントですよね〜、うちの子のときも大変でしたから〜……そうですよね〜。やっぱり変えんといけませんよね〜…」

 

あれ、途中からどんどん世間話に。おーい(笑)。


(ガチャ)「と、こんな感じです」
「ハ、ハイ(汗)」

 

 

名簿は事務所のオリジナルで、電話かけをしながら名簿をアップデートしていくそうです。この電話番号は使われてないとか、この人は熱烈な他党支持者であるとか(笑)。

 

私は普段、営業電話に対して結構冷たい(「プリンターいりません」とか「光電話いりません」とか「マンション買いません」とか)ので、自分も心折れるようなことを言われるんじゃないかと覚悟していましたが、みどり岡山の名簿の人は優しかったです(笑)。

 

   ▽ ▽ ▽

 

名簿は固定電話だけなので、ほとんどは高齢の方々です。FAX専用に使っていて留守電メッセージを残せないことも多い。ここらへん、電話かけも限界があるんだな〜と思いました。

 

それでも直接話かける、というのは大きいなと思いました。「高井さんを応援してるんです!」「今の政治じゃダメです」という人と話していると、思いはつながっている、という安心感を覚えます。思いを言葉にすることで、自分の意志がもっと強くなる。選挙運動は1人ひとりの共感の輪を広げること、と鬼木さんは言っていましたが、これなんだな、と思いました。

 

興味のない人や反対している人を無理に振り向かせるのではなくて、興味のある人の小さな声を探して、引き出していく感じ。これが草の根運動の基本なんでしょう。

 

ふう〜、もうかなりボランティアしたので、後悔はないです。今日は晴れてよかった。期日前投票、増えるといいな。

 

  ▽ ▽ ▽

 

 

明日21日(土曜)は選挙運動の最終日なので、野党統一候補・高井たかしさんを応援するパレードを表町商店街で12時30分から行います(シンフォニービルそばからスタート)。多くの市民で高井さんを囲んで楽しく歩きたいと思っています。ぜひ興味のある方は表町へ来て、一緒に市民の輪を広げましょう〜


おかやまいっぽん日記(6)

選挙運動のボランティアというのは、「する人」と「しない人」で選挙への興味が全然違うなー、と思います。周りのボランティアの人を見てもそう思うし、多分私もそうだと思います。

 

選挙は政治権力を争うもの、というイメージがあるので、特殊な目的を持った政党や政治家が自分たちの安定のためにするんだろう、と思う人も多いし、だからこそ「そんな活動に加担しても自分の時間が奪われるだけ」と思っている人もいるのではないかな、と思います。

 

保守王国・岡山の自民党の人たちは普段は熱心に地域のお世話をして「あなたたちの問題は私たちに任せておけば(あなたたちは受け身でも)大丈夫」と約束することで、社会の安定性を維持してきたのだと思います。そうして多くの有権者は「眠れる虎」となってしまいました。自分たちは自民党員よりも圧倒的に多くの票を持っているのに、自分の1票の無力さに絶望しています。

 

 

一方……。野党共闘の中心的役割である共産党の人たちの活動に触れると、あの人たちの前向きで明るく力強いオーラは何なのだろう、と思うのです。この人たちは、明らかに少数派なのに、明らかに自分の1票に絶望していない。

 

権力を争う人たちのはざまで、口先ではきれいごとを言いながらも置いてきぼりにされてしまいがちな障害者、子供、女性、外国人、公害病患者、被爆者などの少数者の人たち。共産党の人たちはこういう「本当に絶望している人たち」と手をつなぎ、社会で声を上げ続けることで希望を生み出しているから、絶望しないのではないかと思います。きっと選挙に勝つことは「手段のひとつ」ではあるけれど、目的ではないからこそ、絶望しないのだろうな。

 

 

「おかやまいっぽん」は選挙であからさまに勝ちに行くための市民運動ですが(笑)、実は勝つことよりも、1票しか持たない人たちの絶望を希望に変えられる効果の方が大きいのではないか、と思っています。選挙運動のお手伝いをしていると、自分1人の限界も具体的に分かるけれど(笑)、それ以上に「案外数人集まるだけで希望が生まれる」ということに気が付きました。

 

民主主義社会は多数派の人が力を持つ社会ではなく、結果的にすべての人が安心して生きていけるよう調整していく(そのために少数者の声を聞かなければいけない)社会です。多数派に入らなければ社会を変えられない、という思い込みから自由になることが、絶望を希望に変える第一歩なのだろうと思います。

 

 

ということで、その共産党のトップ、志位委員長が19日(木)午後2時20分に岡山駅西口へ来ます。選挙中はいろいろな政治家の演説を聞けますが、本当に生の演説のエネルギーはすごいです。名演説は心に響きます。昼間なので仕事を抜けられないのが残念ですが、岡山1区の野党統一候補・高井さんへの力強いエールを送ることでしょう(高井さんも来られます)。行ける方はぜひ!


おかやまいっぽん日記(5)

岡山1区は、野党が協力して統一候補の高井さん(立憲民主党)を応援しています。

 

そもそも、野党の協力(野党共闘)って何?という方、いると思います。

 

 

憲法のルールを破る政治を止めるため、小選挙区で自民党候補に勝てるよう、複数の野党(共産、社民、立憲民主)が一致して一人の候補のみを立て、野党票を集結させるという作戦です。

 

実例として、2014年の衆議院議員選挙・岡山1区の得票数を見てみましょう。

この年は、逢沢さんが9万票で当選しました。高井さんとの差は3万4千票。圧倒的勝利です。

 

では、ここで2位の高井さんと3位の向谷さんの票を合わせることができたらどうなるか?こうやって野党の票を一本化するのが「野党共闘」です。

では、野党共闘が実現した2017年の岡山1区を見てみましょう。

 

野党共闘の効果で、野党側が見込めそうな票は7万1千票となります。一方、逢沢さんは9万票持っているはずですから、ちょっとまだ勝負は難しい。ですが突然、自民党の岡山県議会議員だった蜂谷さんが離党し、希望の党から立候補しました。

逢沢さんと蜂谷さんの支持基盤はかなり重なります。ここで「自民党票がどこまで蜂谷さんに流れるか」によって流れが大きく変わることになりました。計算上は、蜂谷さんが1万9千票取れば、逢沢さんは立憲野党と票が並んで苦しくなります。

 

しかし、蜂谷さんの選挙カーは今のところ、全く街中で見ません。ポスターは見ましたけど。もう自民党に抑え込まれているのかな。もしかして、あまり票は割れないかもしれない。

 

それでも蜂谷さんが約5千票取ったとすると、逢沢さんは8.5万票ほど。高井さん7万1千。今度は高井さんが約1.5万票かそれ以上を追う、苦しい戦いになります。

 

こうなると、高井さんにとって票が増える可能性があるのは、浮動票です。もし1区の棄権者層(前回は投票率50%だったから、棄権者は16万人くらいと概算)のうち1.5万票程度が浮動票として高井さんに投票するようなことが起きれば、また逢沢さんと高井さんは票が並びます。1.5万票というと、前回の棄権者の10%程度です。立憲民主党の追い風で、または反安倍の怒りで、浮動票がどれほど動くでしょうか。

一方の逢沢さんは、これまで多い時には11万〜12万票取って当選してきた実績があるので、逢沢さんが現在やっているのは「票の掘り起こし」です。現在丁寧に集会所、商店街などを回っているので、前回の9万票からさらに1万票でも堀り起こせば、逢沢さんが当選します。

ただ、自民党は票を減らすという予測も出ているので、9万票からあまり伸びない可能性もあります。

とにかく岡山1区では、野党共闘となった結果、自民党と立憲野党がかなり接戦状態になっています。

 

投票率が前回の50%から60%に増えれば、結果が動く可能性は十分にあります。

 

ぜひ投票に行って、岡山1区を動かしましょう〜。


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